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資格と仕事
例えば資格がないことにコンプレックスを持つ人も世の中にはいるのかもしれませんが、逆に資格があるがゆえに、妙なコンプレックスが生じる場合もあるようです。
私の友人に介護福祉士の国家資格を持っている人間がいますが、彼女がまだ駆け出しの介護福祉士だった頃、よく私にぼやいていたことがあります。「介護っていうものは、その仕事を実際にしていてなんぼっていう世界だから、単に資格を持っているだけだと、何もできない青二才とほとんど変わらない。」と彼女は言っていました。
しかし施設などに就職する時は、介護福祉士という肩書があるだけで、場合によっては給料が優遇されます。しかし、介護経験が数年ある無資格の人は資格のある自分よりもはるかに仕事ができるので、それが逆に辛くもあると彼女は苦笑いしていたものです。
資格があるなら当然、仕事はそれなりにできるであろうと思われていながら、実はそうでもないと今度は周囲から厳しい目で見られることもあるらしいのです。何事も資格は有利という世の中ではありますが、やはり経験に勝る資格はあり得ないのだと私は友人からよく聞かされました。
世の中にはとにかくたくさんの資格を持ち、それを履歴書に書けることを目指す人もいるかもしれません。しかし私はそれよりも、何かの経験をたくさん積んで「私は実際にこういうことをやってきたので、これができるようになりました。」とその言葉を出せる人になる方が、仕事をしていく上でははるかに有利であると思っています。